【建築工事の不具合】問題点と解消方法<構造体の欠陥は、一番恐ろしい>1412-3

前回と同じ、とある江蘇省建築現場、 施工の品質管理を実施、躯体工事中のところを現場巡回し、問題点を是正させています。

写真の是正必要箇所; 構造体の柱の大きさは、柱の必要強度を構造計算して必要寸法を決めます。 その構造体の中に、構造体欠損をするものを挿入するケースがあります。。。。

構造体欠損するものは何か?

● 写真に見る「排水管」、電気の配線用チューブ、電源スイッチボックス、、、、等々。 排水管を構造体に挿入するのは、その配管の大きさ分構造体を欠損する理論となり、その分構造体の強度が激減します。

■ 問題点; 写真の如く! 構造屋さんは、写真みて「お!すごい」と言いそうです。

 

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● 解決策;

挿入済みの配管の中に、コンクリート充填、、、、、、その充填コンクリートは、この柱に使うコンクリート強度よりさらに強度大を選定、、、、、それでも強度欠損の全面補てんにはなりませんが。

1) やはり構造体の割増補強; この柱の外側にもう一層の鉄筋コンクリートを配慮。

2) 苦肉の策; 上階の床積載荷重を少なくする。 お施主様に設計荷重600KG/m2 → 500KG/m2にてご使用下さいとご了承してもらう。(かなり怒られますが。。)